生え変わりの時期に把握しよう!永久歯が生えてこない理由
こんにちは。
向ケ丘遊園駅より徒歩3分の「TOSHIデンタルクリニック」です。
永久歯は6歳ごろを境に、徐々に生え変わっていきます。
しかし、乳歯が抜け落ちることなくいつまでも生えていたり、永久歯がなかなか生えてこなかったりと、不安を覚える親御さんも少なくありません。
そこで今回は、乳歯の生え変わり時期や、永久歯が生えてこない理由について、詳しくご紹介したいと思います。
乳歯が永久歯へと生え変わる時期
永久歯は全部で28本、親知らずを含めると32本であり、一番初めに生える永久歯は、第一大臼歯です。
6歳臼歯とも呼ばれ、その名の通り6歳前後に生えてきます。
次に、下顎の前歯が生え変わります。
中切歯と側切歯と呼ばれる永久歯へと生え変わり、上顎も同じように、前歯が生えかわっていきます。
また、次に生えてくる歯から順番に個人差が出てくることが多いのですが、第一小臼歯、犬歯、第二小臼歯、第二大臼歯と時間をかけて生え、12歳前後で永久歯が生え揃います。
親知らずは10代後半から20代前半ごろに生えてくるものでありますが、生えることなく埋まったままであったり、親知らず自体が存在しなかったりします。
永久歯が生えてこない理由
乳歯が抜けてから永久歯が生えてくるまでは、平均して3ヶ月です。
永久歯が生えてこない理由は、以下の原因が考えられます。
●歯肉が硬く分厚い
生まれつき歯肉が硬く分厚い場合は、萌出までに時間がかかる傾向にあります。
●永久歯が生えるスペースがない
顎が小さい、または歯が大きい、歯の本数が多いなどの理由から、萌出するスペースが確保できず、生えてこられないケースもあります。
●永久歯が存在しない
いつまでたっても永久歯に生え変わらない乳歯がある場合は、永久歯が存在していない場合もあります。
乳歯の下に位置する永久歯が徐々に乳歯の根っこを溶かしていき、やがて乳歯は抜け落ちる仕組みとなっているのですが、永久歯が存在しない場合は、乳歯の根っこが溶かされることなく、乳歯が抜け落ちないケースもあります。
また、永久歯にくらべると乳歯の根っこ部分は短いため、大人になっても抜けない乳歯は、永久歯よりも寿命が短いとされています。
定期検診のすすめ
なかなか生えてこない乳歯であっても、6ヶ月前後で永久歯が生えてくることがほとんどです。
しかし、約10人に1人の割合で永久歯がもともと存在しない「先天性欠如歯」であるとも報告されています。
3ヶ月~6ヶ月経っても生えてこない場合や、乳歯がいつまでも抜けない場合は、お気軽にご相談ください。
お子さんのお口の中の状況を把握するためにも、定期的に検診を受けることもおすすめいたします。
出典 :「日本人小児の永久歯先天性欠如に関する疫学調査」日本小児歯科学会学術委員会